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商品の作り方の基本 ~ 「マーケットイン」と「プロダクトアウト」

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「マーケティングイン」、「プロダクトアウト」という言葉はご存知でしょうか?

大企業(主に製造業)の商品作りで語られることが多いマーケティングの基本的な考え方なのですが、実はこの考え方は一人起業家などの小規模なビジネスをしている人も知っていて損はない重要な考え方です。

これらの考え方を理解することで、例え起業初期で実績がない人でも商品を作って売ることはできるということが理解できると思います。

少しお勉強っぽいお話しになってしまいますが、知っておくと便利なのでぜひこの機会にぜひ読んでみてください。

マーケットインとは

マーケットインとは、お客様が必要とするものを提供するという考え方で商品を作ることを指します。
顕在化したお客様のニーズを重視する考え方になります。

つまり、お客様が必要としているものを考えてから、どのように商品を作るかを考えていくスタイルです。

第2次世界大戦後のように商品が乏しい時代であれば、商品は作れば作るだけ売れましたが、モノもサービスもあふれている現在はどんな分野も競争が激しいですよね。
そのためヒット商品を作ることは昔に比べると難しくなっています。

現代の物作りはいかに「マーケットイン」の考え方に基づいてお客様のニーズを満たす商品を作るということが大切ということがよく言われます。

プロダクトアウトとは

生産者が作れるもの、作りたいものから商品を作ることをプロダクトアウトと言います。

つまり作りたいもの先に考えてから、どのように販売していくかを考えるスタイルです。

SONYが作ったウォークマンや、Appleが作ったiPhoneやiPadなどがプロダクトアウトのわかりやすい例です。
ウォークマンは、当時のソニーの名誉会長だった井深大さんが、飛行機の中で綺麗な音で音楽を聴きたいという個人的なニーズがきっかけでした。

時代を変えるような革新的なプロダクト(製品)を制作する企業はほとんどが「プロダクトアウト」で商品を作ってきました。
このような商品は、お客様に意見を聞いても作れるものではありません。

このように、新しいものを提案することによってお客様の潜在的なニーズに訴える商品づくりの方法を「プロダクトアウト」と言います。

 

どちらも顧客のニーズに応えることが根底にある

お客様のニーズを無視した商品は売れません。
どんなに自分が良いと思った商品でも、需要が無いものは売れないのです。

「マーケットイン」「プロダクトアウト」のいずれのアプローチをする場合でも、常に「お客様が必要としているものは何か」はということを考え続ける必要があります。

「プロダクトアウトではなくマーケットインで考えよう」ということを言われかたをすることもありますが、 お客様のニーズが根底にある限り、どちらが正しくてどちらが間違っているっていうものではありません。

ビジネスにおいて一番大切なのは、「いかにお客様のニーズに応えるか」ということなんです。

 

最初に作る商品は「マーケットイン」で考える

起業前や起業して間もない頃は、お客様が何を必要としているかということが分かりづらいです。
自分は分かっていると思っていても、わかったつもりになっているということがほとんど。

そして、ビジネス経験の浅い人がウォークマンを作ったソニーのような形で商品を作ることは非常に難しいです。
出来るとしたら、天才的な発想力を持った特別な人だけです。

そんな天才的な直感が下りてくるのを待つよりも、まず最初に「マーケットイン」の考え方に基づいて商品を作ってみるのが一番簡単だし早いやり方です。

リサーチして、提供して、修正する。
この流れで商品を作ることが大切です。

 

リサーチが大切!

現在お客様がいれば、直接聞いてみるというのが一番いいですが、そうでないならインターネットで悩みを検索したり、Yahoo知恵袋や教えてGooなどで検索してみるのも参考になります。

何度も繰り返しになってしまいますが、どんなに自分が良いと思っているものでも、需要が無いものは売れません。
そして、どのような商品が売れそうかということは、実際に提供してみて初めてわかることが多いのです。

現在、起業初期で売れる商品が無いということであれば、徹底的にマーケットインの考え方で商品を考えてみると、売れるものが見つかりやすいと思います。

 

自分が持っているもので人に貢献することを意識が何よりも大切

私がまず最初にマーケットインで考えると良いというお話しをするのは、ビジネスは他人のために行うのだということを、起業初期には意識しすぎるくらいでちょうどいいと考えるからです。

自分の商品は良いものなのになぜ伝わらないんだろうと考えに陥ったり、反対に自分が人に提供できる物なんてないという考えに陥ったりするのも、いずれも自分のことしか見えていないということが原因です。

 

自分が持っているもので人に貢献していくという意識が一番大切なことです。
常にそのように考えていれば、お客様のニーズに基づいた商品をきちんとお客様に届けることは出来るようになります。

あなたが人に提供したことでよく感謝されることがありませんか?
人から良く言われる(褒められる)ことはありませんか?

これから売れる商品を作りたいということであれば、ぜひそこを意識してみてほしいなと思います。

 

まとめ

・マーケットインはお客様の顕在化しているニーズに合わせて商品を提供していく考え方

・プロダクトアウトは、現在市場にない商品を提供することで、お客様の潜在的なニーズを満たしていこうという考え方

・最初の商品はマーケットインで考えて、お客様のニーズを満たす商品を作ることを考える(需要のない商品は売れない)

・自分が持っているもので人に貢献していくということを考え続けることができれば、必ずうまくいく

 

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